第3回熊本訪問に参加して

こんにちは、レンジャーピンク森川彩子です。
私にとって2回目の熊本入りとなった今回は、前回繋がりのできた町に再訪問しました。
8月に続いての訪問で、あまり日も経っていないので、はり灸レンジャーを覚えていて下さる方も多く、うれしい再会もできました。

益城町では、仮設に移られてまだ3ヶ月、前回は避難所生活を送られていた方々への施術ができました。
前回の避難所の時も感じましたが、活気があり、仮設の集会所に人の集まりやすい環境ができていました。
活気のある環境づくりはなかなか難しいことなのだそうです。
前回より解体作業が進んだとはいえ、ブルーシートが多く残り、生活の立て直しにはまだ時間がかかります。
日々の仕事や、住めなくなった家の片づけにも追われる毎日です。
住民同士で相談して方針を決めたり、楽しんだり、繋がりを作ることに手が回らないのも想像ができます。
ここでの環境づくりをされた住民皆さんのご尽力と、それを支える方々のご努力の賜物なのだと感じました。

御船町では町のイベントと重なったこともあり、お伺いした仮設では施術できた方は多くありませんでした。
でも前回受けられた方が、
「顔を見に来たわ」と来られたり、
「若いもんはみんな出かけとるから、昼間は暇で仕方ない」とおしゃべりに来られる方も。
熊本の方の気さくな明るさを感じました。
また、嬉しいことに地元の食堂の方が鍼灸を気に入られて、お店を治療の場として提供してくださり、思わぬ大盛況となりました。
ご自身も被災されながら、地元を支えようと力を尽くされている方々のしなやかな対応に驚き、またとても有難く思いました。

避難所が閉鎖され、暮らしの場が仮設に移れば、コーディネートに入られていた緊急支援団体も
その役割を地元の方々に任せていかなくてはなりません。
自宅とは違う仮設住宅で迎える冬の対策や、住んでみて初めてわかる問題の対策も必要です。
住民同士で協力したり、話し合える環境がなくては、暮らしが立ち行きません。
酷なのですが、これからさらに被災された方々ご自身のパワーが必要になるだろうと感じました。

一方で熊本の方々の明るさ、しなやかさに希望を持ちました。
お話をさせて頂くと、こちらが元気になってしまうこともしばしばでした。

でも疲れが溜まっていては、身体も思うように動きません。
思うように動けなければ、思考もネガティブになりがちです。
疲れが取れて身体が元気であれば、力も湧いてきます。
鍼灸と、お伝えしているセルフケアで、少しでも身体が癒えて、毎日を過ごす力が湧いてくれればと願います。
 
201611森川彩子先生

熊本ボランティア~再訪して嬉しかったこと~

こんにちは。
はり灸レンジャー パープルの西井牧子です。

はり灸レンジャーとして3回目、私自身は2回目の熊本ボランティアに先月参加させていただきました。

初日は益城町、そして2日目と3日目は御船町の仮設住宅の集会所でそれぞれ施術をさせていただきました。

前回の8月の訪問でも益城町と御船町に伺いましたので、何人かの方とは嬉しい再会を果たすことができました。

そして、今回のはり灸レンジャーの訪問を心待ちにしていたとの嬉しいお声も沢山聞かせていただき、心が躍りました。

前回、避難所でお過ごしだった方々のほとんどが仮設住宅に入居され、気持ちが少し楽になったわ~とのお声も沢山伺いました。

それだけ避難所での生活は、プライバシーの守られない、精神的にも身体的にも負担の大きなものだったのだと改めて感じました。

伺った先月上旬は、朝夕と日中の気温差が大きく風邪気味の方や、仮設住宅に入居されてホッとしたのか体調を崩されておられる方もよくお見かけしました。

それでも、前回お渡しした簡易灸やローラー鍼でセルフケアをされる方が何人もいらっしゃり、
「毎日コロコロしているから、歩ける様になったよ!」
「コロコロしているから、肩こりがマシになったよ!」
などと嬉しそうに話されるご様子に胸が熱くなりました。

また今回は、被災されながらも避難所には行かれず、避難所にずっと食事を届けられていた食堂でも治療する機会がありました。

前回、「鍼は怖いからしないわ~」とおっしゃりながらも、治療された方に勧められて初めて鍼灸治療を受けられた方が、ご家族やご近所の方にはり灸レンジャーの治療を勧めてくださり、沢山の方が食堂にお越しくださいました。

中には、取り壊す事になったご自宅の整理やお仕事などでお疲れが溜まりすぎ、喘息の様な症状の方がいらっしゃったのですが、治療中から咳がぴたりと止んで、お顔の血色も別人の様に良くなられ、はり灸治療の不思議さにビックリされておられたのが印象的でした。

被害の大きかった益城町も御船町も、前回よりブルーシートが減り、家屋などの取り壊し作業が進んでいました。

それでも、パッカリとひび割れた阿蘇の山を見ると、地震の大きさに改めて恐れを抱きました。

地震がなければ伺うこともなかったかもしれない町で、沢山の方と嬉しいご縁が繋がり、町やその土地の方々がお元気になっていかれる様子を拝見出来るのは嬉しいことだなぁと思います。

短期的な支援ではなく、この先も継続してお身体やメンタルケアのお役に立てたら…と思います。

そして次回訪問までの間、お灸やローラー鍼でのセルフケアで熊本の方々がお元気になられることを少し離れた神戸から祈っております。

201611西井先生
 

熊本鍼灸ボランティアに参加して

 2016/11/2~11/4の3日間の日程で初めて熊本ボランティアに参加させて頂きましたのでご報告いたします。今回のはり灸レンジャーチームは、1日目に益城町、2・3日目は御船町の仮設団地の集会所にて施術を行いました。殆どの方が、膝痛、腰痛、肩こりが主訴でした。期間が長引き、寒くなってきたことが症状をより辛くさせていました。

 NPO法人レスキューストックヤードさんのサポートや、ボランティア活動とネットワーク作りを継続して下さった先輩方のお陰で、多くの方に鍼灸を受けて頂くことができました。また、今回は現地の食堂でも施術を行いました。食堂の皆さまの口利きですぐに人が集まりました。今後の活動の広がりの新たな基点となってくださると期待が膨らみました。

 はり灸レンジャーの活動中、施術を受けて頂いた皆様から笑顔がこぼれ、体が楽になったと嬉しい言葉をたくさん聞くことができ、励みになりました。またローラー鍼(長柄が人気)についても、皆様決まってセルフケアに使いたいと手に取られておりました。再来の患者様もおられ、またこれまで一切鍼灸にご縁のなかった方々が非常に多いことを感じました。そういった方にも身体が楽になる体験を通して、鍼灸のファンになって頂けたことが大変うれしく思いました。

 ただ、鍼灸未体験の方々は、会場に来られても、実際に鍼灸を受けるまでは躊躇されているケースが見られます。お話を聞くと決まって「猛烈に痛いのでは」という恐れを持たれておりました。それだけに、鍼灸適応症であるのに、実際とはかけ離れたイメージで治療を控えた方も多いのではないかと感じられました。心にも身体にも効く鍼灸の需要はもっと大きいはずですので、活動の継続が必要だと思います。また、気持ちのいい、優しい治療だという事を、より多くの方々にまず知って頂きたいです。治療を受けた方の言葉が一番興味を持たれるかもしれません。もし可能なら、治療を受けた方の感想など、アンケートを取り、承諾を受けたものを現地広報で使って頂くとより多くの方が治療を受けやすいのではないかと思います。

 鍼灸は、ハイテク機材や特殊環境を整える必要もなく、鍼ともぐさがあれば場所を変えても治療が出来ます。安心、安全に治療をできるため、こうした被災地ではもっと多くの方に、施術を受けて頂き、健康の維持にお役立ていただきたいと切に願っております。

201611伊藤先生

(伊藤裕一)

御船町の仮設団地にて活動

第3回熊本訪問 【三日目】
11月4日(金) 晴れ (益城町 最高気温 18.2℃ / 最低気温 3.5℃)

この日訪れたのは、ふれあい広場仮設団地です。
ここは、第1回訪問で活動した御船町スポーツセンター(避難所)に近いところにあります。

22戸と20戸の二つに分かれ、みんなの家(談話室)も、それぞれに設置されています。
そこでメンバーも二手に分かれ、それぞれで鍼灸施術を行ないました。

ふれあい広場仮設団地みんなの家201611

私たちのいた談話室では、昨日に引き続き少ない人数の施術となりました。
昨日施術を受けられた方、第1回訪問の避難所で施術を受けられた方、そしてスタッフの方にも、施術を受けて貰えました。
第1回訪問で施術を受けられた方は、
「避難所暮らしで出ていた腰痛が、治療後にすっかり良くなったんです」
と教えて頂きました。
前回の訪問のとき、その御礼を伝えに来たかったそうですが、都合により来れなかったとか。
嬉しさ余りあるお言葉でした。

今回の訪問で、多くの方の施術を通して気になったのが、風邪症状でしょうか。
「最高気温」と「最低気温」を上に示してあるように、寒暖差が激しく、体調を崩している方も多くおられました。
咽、鼻を傷められている方も多かったように思います。
それに伴い、頭痛や肩こりなども。
コリや痛みに鍼灸は即効性もありますが、風邪症状となれば日頃のケアが重要になってきます。
そこで必要になってくるのは、やはりセルフケアでしょう。

このたった1回の施術に終わらず、今後もご自身でケアして頂けることを、心から望みます。
そして、また次回お会いして元気な様子を伺えることを、心待ちにしています。

(森川真二)
 

御船町の仮設団地、地域の食堂にて活動

第3回熊本訪問 【二日目】
11月3日(木・祝) 晴れ (益城町 最高気温 16.8℃ / 最低気温 4.2℃)

この日からの二日間は、御船町での活動となりました。
第1回、2回訪問と、こちら御船町での活動をコーディネートして貰ったレスキューストックヤード(以下、RSY)さんに、活動先を紹介して頂きました。
そのRSYさんは、震災後の「緊急支援」ということで、熊本支援に入られています。
しかし現地団体や行政団体への引継ぎ、復興に遅れがあり、今もこうして私たちボランティア団体と被災者への橋渡し等にも携わられています。
ただそれも12月迄で、今後は「御船町地域ささえ合いセンター」(社協運営)が、その役割となっていきます。
その今後のこともふまえ、その担当者や前回までにつながりのできた仮設団地等へ訪問させていただきました。

朝、まずはメンバー二手に分かれ、旧七滝中仮設団地と、今城仮設団地へ訪問しました。
私たち二人は、前回も訪問させてもらった、山中にある旧七滝中仮設団地への再訪です。

旧七滝中仮設団地みんなの家201611

こちらは昨日訪れた益城町の大規模な仮設団地と違って、全24戸の小規模仮設団地です。
ここは市内中心地から少し山道を上ったところにあります。
それに従い、気温も3℃ほど低いとか。
この日も風が強かったので、少し寒さを感じました。

訪問したのは、祝日、そして町の方で何かイベントもあったようで、外出している方が多かったようです。
施術に来られる方はごくわずかでした。
大工さんなど昼休憩で帰って来られる方もおられましたが、昼食を済ませばすぐ出て行かれました。
休日も、家の片づけや仕事などで忙しくされている様子が伺えました。
(被災された家の片づけ、解体もまだ終わっていないということです。)

その分、談話室に来られた方には、施術やお話がゆっくりできました。
前回施術を受けられた方とも再会できました。
お元気そうだったのは何よりですが、震災当時のことや被害の現状のことも話され、復興にはまだ遠いことも実感しました。

その後、もう一方のメンバー達の元へ向かいます。
そこは、御船町内にある地域の食堂で、近隣の住民の方々が集まっていました。

仮設住宅におられる方だけが、被災者ではありません。
仮設住宅に移れるのは、「半壊」以上の方々です。
一部損壊でも、家の中はめちゃくちゃ、大きな被害を受けられた方もおられます。
逆に、避難所や仮設住宅にいないことで、受けられる支援が少ないこともあるようです。
そういう意味では、こういった地域の方々が集まる場での活動も意義のあることです。

同じ被災地といっても、被災の程度や状況、支援の偏りなどがあることを、改めて感じました。
「御船町」も、他の被災地域に比べると、知名度は低いようです。
はり灸レンジャーとしては、こういった支援の届きにくい地域や人に対して、活動を続けていきたいと思います。

(続く)

(森川真二)
 

益城町の仮設団地にて活動

第3回熊本訪問 【一日目】
11月2日(水) 晴れ (益城町 最高気温 17.6℃ / 最低気温 3.1℃)

朝、熊本駅にメンバー集結。
今回も「鍼灸地域支援ネット」と連携し、新しく設営された熊本ベースに立ち寄り、ベッドを貸して頂きました。
レンタカー2台に分かれ、益城町に向かいます。

木山仮設団地みんなの家201611

前回第2回訪問時に、益城町総合体育館(避難所)の隣にあった「よかましきハウス」で出会ったご縁で、木山仮設団地で活動を行いました。
益城町では、テクノ仮設団地に続く、2番目の大きさの仮設団地(全220戸)のようです。
戸数も多いので、「みんなの家」も複数あり、その内の一つを利用させていただきました。
(「みんなの家」= 集会所(60㎡)、談話室(40㎡)に分類されています。)

到着すると既に入居されている方が集まっておられました。
お茶やお菓子も常備されているようで、寄り付きやすい雰囲気でした。

前回の「よかましきハウス」で施術をされた方も、数人来られていました。
また、前回施術を受けられなかった方も、今回は受けて頂くことができました。

そして、前回お渡しした「ローラー鍼」が活用されていることも伺いました。
「お灸はすぐ使い切りました」とのお言葉も。
また施術させてもらい、セルフケアのポイント、そして追加の「簡易灸」を、お渡しできました。
継続して訪問することのメリットを感じます。

もちろん、今回が初めての方も多くおられました。
メンバーの声掛けもあって、計23人の施術となりました。

各訪問では、鍼灸治療を受けたことのない方ともよくお会いします。
折角だからと、鍼やお灸に、初挑戦される方もおられます。
ボランティアをきっかけに、鍼灸治療を知ってもらえることも、嬉しく思います。

(続く)

(森川真二)
 

第3回熊本訪問概要

はり灸レンジャー参上御船町201611

 前回8月の猛暑の訪問と打って変わって、朝晩の冷え込みが厳しい第3回目の熊本訪問でした。大規模な避難所は閉鎖されてきたものの、まだ仮設住宅に移れず、避難所暮らしの方もおられます。
 また、前回や、前々回に施術を受けられて、今回も楽しみにしていたという方々とも再会できました。そして次回の訪問も約束して、今後の連携などについても確認できた訪問でした。

11月2日(水)
【熊本県 益城町】
木山仮設団地 集会所にて、鍼灸施術 
(計23人施術)

11月3日(木・祝)
【熊本県 御船町】
旧七滝中仮設団地 談話室、
今城仮設団地 談話室、
地域の食堂にて、鍼灸施術 
(計22人施術)

11月4日(金)
【熊本県 御船町】
ふれあい広場仮設団地(2箇所)にて、鍼灸施術 
(計9人施術)

総計 54人施術

各訪問メンバーの感想などは、順次投稿致します。

(森川) 

第15回東北訪問

はり灸レンジャー、グレー鈴木です。
第15回東北訪問に参加しました。石巻で予定されていたイベント「にょっきりフェスタ」が雨天のため中止となり、活動先の変更もありましたが、天気も大荒れせず、道中無事に終えることができました。今回も受け入れてくださった皆さんに感謝します。ありがとうございました。

震災から5年半が経った現在、以前仮設住宅での生活を強いられている被災者は多いものの、徐々に仮設住宅から災害公営住宅などに移って行く人々が増えているようです。

今回訪れた南三陸町の入谷福祉仮設住宅でも以前より利用者が減っているように感じました。
そんな中、南三陸町や気仙沼市などでは異常とも言える高齢化が進んでいるようです。
メディアなどで様々報道されていますが、被災者の中でも若い家族は仕事や教育の充実した都市部に移住したり、また避難先にもう5年以上住んでいるので生活のベースができてしまい、そのままその土地に根を下ろして元の被災地に戻って来ないとか。
仕方がないと言えばそうですが、何とも心苦しいですね。

高齢者の中には一人暮らしの方も多いと聞きます。孤独死や精神疾患を防ぐためにも新たなコミュニティ作りが重要だと言います。昔ながらの開けた日本家屋とは違い、集合住宅型の災害公営住宅ではコミュニティを作って行くにはそれなりに難しいとか。それでも現地のおじいちゃんおばあちゃんが率先して、みんなが集まりやすいように集会所を工夫したり、お茶会などを開いたりと努力されてるようです。

福島の原発被害のことも合わせて考えると、こんなにも多くの難しい問題が後を引くなんて、、、、、あの震災は本当に大きく重いものなんだと感じています。

入谷福祉仮設住宅201609
(入谷福祉仮設住宅)
 

震災から5年半の訪問。ボランティアとして願う事

はり灸レンジャーの清水です。
私がはじめて活動に加わったのが2010年の9月。
それから5年という個人的な節目に、また東北を訪問することが出来ました。

今回訪れた福祉仮設への訪問回数はなんと10回目。
施設に入居されている方やスタッフさんたちとも気軽にお話が出来る関係となっており、
前回の施術後の体調の変化から入居者さん達の近況まで話に花が咲きました。
(私が今回施術させていただいた方は、はり灸レンジャーでお配りしているローラー鍼を母子で愛用しているそうです。そういった嬉しいお話を伺えるのも継続訪問の醍醐味です。)

5年半も経つと、どの方からも震災について直接お話を伺う機会は少なくなってきました。
私たちが伺った地域では復興住宅への転居が進んでおり、仮設住宅の閉鎖も近いだろうとのことでした。
しかし、まだまだ続くインフラの建設や、人口の減少といった問題はこれからも続く課題です。
ご主人が地元で土木建設に携わっている奥さんの悩みや、のぞむ仕事先や進学先を求めて町から出ていくお孫さんについて語るおばあちゃんのお話を、施術中に伺いました。
ぼんやり知っているつもりでいたニュースも、より生々しくショックを感じます。
それは、ボランティア活動を始めた当初から変わらずあります。
こうした震災というものがベースにある様々な問題は、きっかけは一つでも、家族や仕事、進路などそれぞれがとても個人的なことでもあり…これからも向き合っていかなくてはいけない事ばかりです。

私達ボランティアは、ほんの一瞬しか関わることしかできませんが、その一瞬でも、体と一緒に心もホッとする時間となっていたらいいな、と思いました。

入谷福祉仮設住宅201609

(清水)

被災地になった母の故郷へ

はり灸レンジャーに初参加させて頂いた黒田です。

熊本県は母の出身地であり、阿蘇にも幼少の頃より夏休みに度々遊びに行った思い出があります。
母の実家は、被災地中心の益城町からすぐ北にあり、熊本市や周辺にも親族が住んでいます。
幾つかの家にヒビが入ったり、牛小屋が倒壊するなどはしたけれど、人的な被害は無かった様です。

今回、熊本に鍼灸ボランティアに行くということで、一も二もなく参加しました。
高速道路を使って自家用車で熊本入りしたのですが、熊本県内に入ると高速道路の一部の下りの道路が壊れていて、そこだけ上りを使った対面走行になるなど地震の規模の大きさを感じました。

私は二日目から参加したのですが二日目の目的地、御船町に入ると屋根にブルーシートがかかった家が沢山目につきました。
他のメンバーと合流してから山間に有る旧七滝中仮設住宅の集会所へ行き鍼灸治療を行いました。
そこへ行く道は細く狭い道が多く、途中直径1mほどの岩が道路に落ちているのも見ました。
治療をしながら話を聞くと、「仮設が山中にあり不便」、「移動に時間がとられる」、「壊れた家をどうするか」など、いろいろな不安が聞かれました。

三日目は益城町の総合体育館避難所に行きました。
熊本市のホテルから益城町の町中を通って行ったのですが、益城町の中心部に近づくほど倒壊家屋が増えて行く感じです。
コンビニやスーパーなど生活のインフラや物流が通常に戻っているすぐそばで、未だ解体も手付かずでそのままになっている家屋が沢山あるのがとても印象的でした。

鍼灸ボランティア終了後に一泊して阿蘇地方を観光してきました。
ニュースにもなった阿蘇大橋崩落などのため、阿蘇に入る道はいくつも寸断されていました。
阿蘇に向かう道中に子供の頃によく行った食事処で昼食を取ろうと思ったのですが、そこへ行く道の途中で道路が通行止めになっており、電話して聞いてみると、震災以来営業停止中との事でした。

阿蘇地方に入っても、通行止め、崩れた道路、基礎が崩れた家、削り取られた山肌など、震災の傷跡はあちこちに見られます。
しかし、壊れた所は閉鎖しながらも、残った部分で営業を再開している店舗なども多く見られました。

三日目の夜に、叔父夫婦と食事をしてきたのですが、「来てくれてよかった。家にじっとしていると気が滅入る。人が来てくれると嬉しい」というような事を言われていました。

復興支援とかボランティアとか大仰な事だけではなく、観光に行く、遊びに行くといったことでも、被災地と関係を持つことでなにかしらの支援にもなるのかなと感じました。

旧七滝中仮設_黒田